August 2004 アーカイブ

約2週間にわたって熱戦が繰り広げられたアテネ五輪が、さきほど閉幕した。

今回は、日本選手の活躍が目立つ大会でもあった。金メダル16個獲得というのは、1964年の東京五輪以来40年ぶりの快挙。まあ16個目の金メダルは少々後味が悪かった感もしないでもないが、メダル総数でいえば37個であり、これは過去最多の記録である。

特に目立ったのは、女子選手の活躍であろう。女子マラソン、柔道、レスリングなどで金メダル9個を獲得したほか、サッカー、卓球、シンクロナイズドスイミングなどでも活躍が目立った。とはいっても、女子競技はわりと最近正式種目になったものが多く、新しく競技を始めた選手がほとんどなので、徹底的に強化すれば比較的早くメダルレベルまで到達しやすいので、歴史が長く選手層の厚さがはるかに違う男子の成績が振るわなかったからと言って即、男に元気がないという結論にはならない。現に男子も柔道や水泳、野球、体操などでは大活躍している。

メダルラッシュは、開幕2日目の柔道の谷選手と野村選手のダブル金メダルで引き金が引かれたのかもしれない。これで勢いづいて他の選手が触発されたといってもいいだろう。その意味では、この両選手の功績は大きい。

なんといっても目玉は女子マラソンだ。期待の坂本直子選手はあえなく7位に終わってしまったが、野口みずき選手の金メダルがそれを補って余りある。

レスリングの浜口京子選手。結果は銅メダルだったが、そのあとのさわやかな記者会見は、金メダルを取るよりも周囲の共感を買ったことだろう。

体格的にも技能的にも外国人より劣っていた日本人も、今や世界レベルで十分通用できるようになった証左であろう。特に若い世代は、外国人に対する引け目のようなものも少なく、自分の力を大舞台で出し切れる度胸のある人が増えてきたようである。

若い世代は、どんどん凄くなってきている。

先日マクドナルドで独り昼食をとっていると、何かのレッスンを終えたばかりと思われる5歳ぐらいの女の子が母親と一緒に横の席にやってきた。お行儀良く躾けられたその女の子は、時折、英単語を交えながら母親とその日の出来事を話していた。その発音がアメリカンでキレイだったりするのだ。最近、幼児からの英語教育がさかんらしい。

小さい頃から英語に触れ、コンピュータリテラシーも当たり前のように身に付いた子供たちは、あと20年後には社会に出てくるだろう。そして、僕たちよりもはるかに能力のある若者たちが、50代の僕たちを追い落としにかかってくる。僕たちのような「老害」に挑みかかってくる彼らと、果たしてやり合えるだろうか。そんな危機感を感じた昨今なのであった。

雨の中、スニーカーを履いて外に出ようとしたら、濡れた地面で足を滑らせて転んでしまった。

転んだところがちょうど階段のところだったので、階段を2、3段ずり落ちて、段になっているところで腰と腕を強打してしまった。

幸い打ち身だけで骨などには異常なく、すぐに立ち上がることができたのだが、僕の履いていたスニーカーは安物で靴底のゴムが頼りなかったので、濡れた路面に対しては全く無力だということがわかった。

これが人気のないマンションの階段だったからよかったものの、家の前の、交通量が多くて歩道が狭い道路の上で足を滑らせて、上半身が車道側に投げ出されたりでもしようものなら、即座に頭を轢き潰されていただろう。

やっぱり、靴はケチっちゃダメだということだ。命にかかわる。

大泉学園のリヴィンオズまで夕食を食べに車で行ってきた。

5階レストラン街の、ある店に入って、定食を注文する。1000円台のメニューが並ぶ中、800円の品があったので、そっちのほうをオーダーした。

けっこう可愛い目の20歳ぐらいのウエイトレスさんが2人、忙しそうにホールを立ち回っていたのだが、そのうちの1人が、食事を運びながらホールを小走りでやってきて、右にターンしようとして、足を滑らせて転んでしまった。そのときどこかを強打したらしく、両膝と両腕をついた orz の体勢のまま動けなくなってしまった。

その場所がちょうど僕が座っているところの真ん前で、じっと見ているだけで何もしないのもアレなので、とりあえず、うずくまったままのウエイトレスさんのところに行って
「大丈夫?」
「どこか痛いの?」
「起き上がれる?」
などといろいろ訊いてみたのだが、相当痛いらしく、受け答えもままならない状態。右膝を指差して「痛い」というポーズを示すのがやっとで、あとは orz のまま起き上がることも動くこともできず、痙攣するように首を横にガクガク振るだけで、しまいには泣き出す始末。

こちらは客だし、めったに入らない店の内部の様子など知っているわけないので、どこか休める部屋に連れて行こうにもどうしていいかわからない。とりあえずもう1人のウエイトレスさんを呼び、状況を説明して後を託したのだが、その子にしたって、動けない人に対してどうすることもできず、ときおり声をかけるだけ。他の店員さんも、自分の持ち場を離れられないのか、横目で様子を見ているだけで、特に気にも留めていない。

そうこうしているうちに、5階の別の店から店員の女性がやってきて、うずくまっていたウエイトレスさんの腕を取って、外に連れ出していった。

泣くほど痛がって起き上がれないというのは、よっぽどのことなんだろう。骨でも折れているかヒビでも入ってしまったのかもしれない。ちょっと心配なのであった。

さて食事を終え、駐車券をサービスカウンターに持っていって駐車料金の無料サービスを受けようと思ったのだが、駐車料金が2時間無料になるのはその店で1000円以上買い物をした場合に限るということが分かった。さっきの食事代は800円だったので、無料サービスは適用されない。さっき1000円の定食を選んでおけばと思ったが、悔やんでもしかたないので、そのまま車に乗り、駐車場を出る。

駐車料金400円。何やってんだか……orz

Internet Explorerにいろいろとセキュリティ上の問題があると聞いたので、別のブラウザを使ってみることにした。いろいろとWebの記事をあさってみたところ、Mozillaのブラウザが良いということだったので、さっそくMozillaのサイトに行ってみる。

Firefox 0.9.3というフリーのブラウザがあった。英語版のみだが、メニューやダイアログが英語であるだけで、日本語のページの表示は特に問題ない。

Mozillaのブラウザには、Netscapeなどにもエンジンとして使われている「Mozilla 1.7.2」というのもあるのだが、FirefoxはIEと同じようなメニュー構成なので、IEから乗り換える分にはこちらの方が違和感なくなじむと思われる。

Firefoxにはポップアップブロックという機能があり、無料ホスティングサービスで作られたHPを見たときに出るウザイ広告ポップアップが出ないようになっている。これはこれで便利なのだが、どういうロジックでポップアップを出す出さないを判定しているのかがちょっと不明で、たまに必要なポップアップウインドウまで出なかったりする。

また、2chを見るとき、左右に分かれたフレームの左側にある「板」のリストから、ハイパーリンクをクリックしても、右側のウインドウに、クリックした板が表示されない、という問題がある。このへんの問題については、設定を変えればなんとかなるのかもしれない。しばらく格闘してみることにしよう。

ついでに、Netscapeのサイトを見てみた。僕はメールの読み書きにNetscapeを使っていて、今使っているのはバージョン7.1の日本語版。サイトを見てみると、Netscape7.2がリリースされていたのを発見した。ただし英語版のみ。

英語版といっても、メニューやダイアログが英語であるだけで、日本語でメールを読み書きすることは可能なので、とりたてて日本語版である必要もないし、むしろ英語版にして更新を早くしたほうが望ましいので、この機に英語版の7.2に切り替えることにした。

GUIは7.1のときと全く変わらない。ただ、Navigator(ブラウザ)のほうに、ポップアップブロック機能という新機能が入ったようである。

PCの世界は、やはり英語版が真っ先に開発され、そのあと日本語化される、というパターンが定番なので、特に日本語版でないと不都合が出るというのでなければ、英語版をインストールしておくほうが望ましいと思う。リリースも早いし、バグフィックスも早いし、何より、日本語化されることによって発生する新たなバグというのがないわけだから。

ついに僕の携帯にも架空請求らしき怪しいメールが来た。

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「管理センターの移動」って……(プゲラ

毎日新聞8月25日付記事。

全日本空輸(ANA)は24日、05年春から採用する客室乗務員と地上職員の新ユニホームのデザインを発表した。三つの候補作の中から、国内線の搭乗客と客室乗務員が投票した結果を反映させて決めた。田山淳朗氏のデザインで、搭乗客と客室乗務員とも4割を超える支持があった。ANAのユニホームが変わるのは14年半ぶりで、エアーニッポンなどグループ会社を含めて、客室乗務員約5200人、地上職員5000人が着用する。

ちなみに新ユニホームはこんなの

うーん、前のほうがカッコ良かったと思うんだけど……。でもこれでも悪くないか。

東京の中のアメリカ、つまり横田空軍基地のことである。普段は米軍が使用していて、一般人が中に入ることはできないが、8月21日(土)と22日(日)の2日間、「日米友好祭(Friendship Festival)」ということで、基地の一部を開放して航空機の展示や飛行ショーの実施が行われる。またエプロンや格納庫の一部を利用して模擬店やバンド演奏などのイベントがある。

開放されるのはJR青梅線の牛浜駅にほど近い、第5ゲートと呼ばれる国道16号線に面したゲートである。

ゲートの入口のところでものものしいボディチェック。10人ぐらいの監視兵が横に連なり、それぞれの監視兵の前に列を作って並ぶ。自分の番が来ると、監視兵に両手を上に挙げさせられ、金属探知棒のようなもので全身をくまなくチェックされる。大きなバッグを持ってきている人に対しては、チェックしている監視兵が大声で「Bag Check!」と叫ぶ。そうすると、その人はボディチェックの列の前方横にある手荷物検査所に連れて行かれ、カバンを開けさせられて検査されることになる。刃物や危険物を持ち込んでいないかどうかのチェックなのである。入口に、基地内での禁止事項や持込禁止物品などが掲示されており、とても厳しい。

チェックにパスすると、前方に、木製のボテ車(貨物運搬用の箱型の貨車)を4両ばかり連結させてその先頭部分に牽引車をくっつけた、簡易輸送シャトルバスのようなものが停まっている。100円でゲートから友好祭会場まで乗せて行ってくれるらしい。ただ、牽引車の調子が悪く、5メートルほど進んではエンストし、また5メートルほど進んではエンストの繰り返しで、横を歩いている群衆から、「押してやろうかー?」なんて冗談まで飛び出す始末。それでも、これもまた座興の一部と思えば楽しめる。

会場に着くと、さっそく模擬店が並び、ピザやらステーキやらハンバーガーやらビール・ソーダやらが売っている。とりあえずハンバーガーとホットドッグとペプシを買って、近くの誘導路の上に座り込んで食べてみる。いかにもアメリカという感じの大味でぱさぱさした食感だったが、これも一興。

模擬店の奥には、軍で使用している航空機の展示がある。横田基地は空輸つまり兵士や傷病者の輸送をメインの任務にしているので、いわゆる戦闘機はなく、C-130などの輸送機がメインなのだが、それだけだと一般向けには少し地味なので、三沢基地や嘉手納基地などから戦闘機を持ってきて一緒に展示していた。

Combat plane

中でも一番人気なのが、旅客機によく似た、KC-135とかいう飛行機。中に入ってコクピットの前に座れるのだが、長蛇の列になっていて、並んでから入るまで1時間はゆうに超えるほどだった。

機内はさすが軍用だけあって、ナイロン製の簡易椅子にシートベルトがついたものが電車の座席のように壁に沿って横一列に並んでいるだけの殺風景なものだったのだが、傷病者の輸送に使われるだけあって、医療機器が充実しており、さらには新生児を入れる保育器のようなものまで備え付けられていた。

KC-135

機体は一般によく見るボーイング747のジャンボジェット機のようで、翼にはエンジンが2基ずつついている。「これはボーイング製ですか?」と近くの兵士の人に訊いてみると、「実はそうなんだ」という返事。ボーイング747の前身にあたるのだとのこと。

驚いたのは、コクピットの中に入ると、ストロベリーのチューインガムのような香りがしたこと。こういうとこにろも匂いをつけて装うところ、いかにもアメリカらしい。

航空ショーは、C-130輸送機からのパラシュート降下訓練のデモ。高度1000フィート上空から機体後部を開き、そこからパラシュートを背負った兵が1人ずつ飛び降りていく。すると、つぼみのようにしなっとしているパラシュートがバッと花開く。あとは、ヘリコプターを上空でホバリングさせ、そこから地上にロープを垂らし、そのロープを伝って1人ずつ兵を地上に展開するデモ。日頃の訓練の賜物なのだろうけど、米軍の活動を少しでも日本人に理解してもらおうという姿勢が感じられた。

やはり、なんといっても、生の「アメリカ」が体験できるというのが、何よりの楽しみである。食べ物、飲み物、みんな日本向けに輸入・加工したものではなく、アメリカ人が普段接しているものそのままである。品質的に必ずしもすべて日本製品より優れているというわけでもなかろうが、やはり舶来品、というかアメリカ製品、もっといえばアメリカ文化というのは、我々にとって憧憬を抱かせるものである。

兵庫県の三田というところに、「ワシントン村」という住宅街がある。北米の輸入建材で立てられた住宅が並び、まるでアメリカ映画のような街並みを演出している場所である。先日、帰省を利用して行ってみたのだが、なんというか、やはり日本人のための住宅街ということで、何もかも100%アメリカ式ではなく、どことなく中途半端な印象が拭えなかった。特に「マーケット」。建物は輸入建材だが、中に入るとそこらの市場と全然変わんないじゃん。せめて麻布にあるようなナショナルマーケットか、コストコあたりを入れて、米ドルも通用させるようにでもすれば、アメリカ気分が味わえるのに。

そういうのに比べれば、今回の横田基地は、実際にアメリカ人が生活している場所だけあって、アメリカ文化を肌で感じることができた。ただ、基地が開放されるのは年に数回しかなく、それ以外の日は一般人はオフ・リミットなのだ。

どこか他に、アメリカを感じさせてくれるような場所はないだろうか......。

「アメリカに行け」ってか; たしかに......。

いつHDがクラッシュするとも知れないうちの怪しい自作PCをバックアップするために前々から欲しかったDVDマルチドライブを、昨日給料が出たついでに買ってしまった。

単にバックアップだけならDVD-RWの書き込みができれば十分なのだが、うちのHDDレコーダーはDVD-RAMの読み書きができるようになっていて、できればPCと連携できるとうれしいので、DVD-RAMも読み書きできるドライブがあるのが望ましい。加えて、今はやりのDVD+RとかDVD+RWなども読み書きできると何かと使いでがあるかもしれないので、DVDマルチドライブを念頭に置きながら有楽町のビックカメラに向かった。

Panasonicの内蔵型 DVDスーパーマルチドライブLF-M721JDが20,790円(税込)。DVD-RAMの書き込みが最大5倍速、DVD±Rが最大8倍速、DVD±RWが最大4倍速で行えるというスグレモノだ。思わず財布のひもが緩みかけたが、こらえてその横に積んである16,800円ぐらいの同じPanasonicのDVDマルチドライブ(品番忘れた)を検討する。こちらは書き込み速度が遅く、DVD-RAMの書き込みが1倍速、DVD±Rが最大4倍速ぐらいだったような……こちらでも機能的には十分なのかもしれないが、どちらとも選びかね、結局どちらも買わずにビックカメラを後にし、ソフマップへ。

こちらでは、BUFFALOの同等の機種DVM-RD16FBが16,800円(しかも期間限定で2,000円引きのクーポンがついているので、実質は14,800円)。読み書き速度はLF-M721JDに比べて若干遅いものの、実用的には何ら遜色ない。こちらで十分だと思い、買ってしまった。まあLF-M721JDを買うよりも6,000円ほど安く買えたのだし、けっこう良い買い物だったんじゃないだろうか。

さあさっそく動画をいっぱい焼きまくるぞーーー(爆) その前にDVD-Rを買わなければ(^^;)

テレビ朝日の系列会社、テレビ朝日映像が「ViViA蔵出しニュース映像館」というサービスを実施している。これまでは番組制作者向けに検索サービスを細々とやっていたのを機能拡張して、戦前のニュース映画「朝日世界ニュース」をデジタルアーカイブ化して一般にも無料でストリーミング視聴できるようにしたとのこと。

メールアドレスと氏名・会社名・電話番号を登録するとログインアカウント(メールアドレス)が生成され、次回からそれを使ってログインする。検索・視聴だけなら無料とのこと。日中戦争の時代やナチスドイツの台頭する時代などのニュース映像でノスタルジックな感慨にひたるだけならこれで十分かと。

ちなみにこのサービス、NTTコミュニケーションズの技術サポートによるもの。

URLはhttp://kura.tv-asahipro.co.jp/FilmLibrary/

アテネ五輪での日本の調子がいい。開会2日目の柔道での谷亮子、野村忠宏両選手のダブル金メダルを皮切りに、北島康介(水泳)、谷本歩実(柔道)、体操男子団体など、相次いで金メダルを獲得している。男子サッカーは不本意な結果だったが、女子のサッカーではそれを補って余りある好成績である。

僕が覚えている最も古いオリンピック大会は、20年前のロサンゼルスオリンピックだ。このオリンピックは悲喜こもごも、いろいろな選手たちのドラマが多かったことで印象に残っている。周囲からのプレッシャーに泣いた選手、調整の不具合のために本番失速した選手など、惜しいところで大舞台を落とした人たちが多かった。

そのころに比べ、今の日本選手は大舞台のプレッシャーにも強くなり、また強化方法も進化してきたということもある。メダルの取りこぼしが少ないという点では、大きな進展といえる。

金メダルを取った谷亮子選手は、僕の地元だった兵庫県西宮市の市民だという。市はさっそく谷選手に市栄誉賞を贈ることを決めたそうだが、授賞式の場に

Go Sakamoto, go!

この選手も一緒に並ぶことを期待しているのだが。

※このほかの西宮市ゆかりの五輪代表選手は次のとおり。みんなまとめてメダル取ってくれると、うれしいかな。
★谷佳知選手(野球代表、谷亮子選手の夫)
★清水直行選手(野球代表)
★竹下佳江選手(バレーボール代表)

お盆休みを利用して、実家に帰省していた。16日に京都に行ったので、ついでにこの日行われる有名な五山送り火(いわゆる、大文字焼き)でも見ようということにした。

送り火の点火は午後8時からということ。終わりの時間は明記されていなかったが(地元の人に聞いても、わからないとの返事だった)、まあ観光用のイベントでもあることだし、10時ぐらいまでは続くんじゃないだろうかと勝手に思い、四条河原町の居酒屋で9時ごろまで適当に時間をつぶしてから、四条通りの鴨川べりに繰り出した。

ところが、鴨川の上流の山のほうを仰ぎ見ても、どこにもそれらしき送り火は見当たらない。周りには送り火を見にきたと思われる浴衣姿の人たちが溢れているというのに、誰も送り火には関心なさげのようだ。

見物スポットがもっと別の場所にあるのかもしれないと思い、近くの駅の駅員さんに送り火を見られる場所はないか訊いたところ、
「送り火? もう終わっちゃいましたよ。マキをくべるだけですからね……20分ぐらいで終わっちゃうんですよ」

呆気に取られてしまった。

確かによく調べずに行ってしまったのが悪いのだが……それにしても、全国的に有名な年一度のイベントが、たった20分とは、余りにもさびしいな……。

しかも時間つぶしに立ち寄った居酒屋というのが、アラビア風の宮廷を模したところで、かといってアラビア料理が出てくるわけでもなく、アラビアンナイトのコスプレをしたおねーちゃんが
「ご主人様、いらっしゃいませ~」
などと言って出迎えてくる。

注文を聞きに来るときにも、呼ばれて出てくるたびにいちいち「ご主人様、お呼びでしょうか」などと言うのだが、そんなこっぱずかしい演出はいらないから、席の照明をもっと考えてくれ~と言いたかった。暗くてメニューも見えやしなかった。

「Welcome home――」というスローガンのもと、ギリシャのアテネにオリンピックが戻ってきた。19世紀後半、普仏(独仏)戦争の大敗などにより疲弊したフランスの国力と誇りを復活させるために、ピエール・ド・クーベルタン男爵が英国を視察し、青少年の教育に英国式のスポーツ教育を取り入れたこと、それと同時に、この時代にギリシャのオリンピアで古代五輪遺跡が本格発掘され始めたことから、そのブームに乗って1896年にアテネでオリンピック大会を復活させた。それ以来、オリンピック会場は4年ごとに世界各地に舞台を移していたのだが、それが今年、108年ぶりにアテネの地に戻ってきたのである。

オリンピック会場の工事の進捗が遅れに遅れ、一時は開催自体が危ぶまれた時期もあったが、無事に開会式にまでこぎつけることができたようである。

開会式はいかにもギリシャらしいというか、荘厳で格調に満ちたもののように思われた。なかでも印象に残った演出は、紀元前何千年も昔からのギリシャの歴史を、古代から現代まで、その時代時代の人々の衣裳を使って、順を追って紹介していく。その歴史絵巻は、ヒトゲノムが解読された現代を象徴する、DNAを意味する螺旋模様の演出で終わる。

あくまで人間を中心に据え、人間の歴史を紹介していく姿が、ギリシャらしい。これが日本人だったら、まず人間をとりかこむ自然の姿の移り変わりをメインにし、クライマックスは地球!環境!を訴えかける内容になっていたのではないか。人間とは何か、そのありようを考え続けてきたギリシャ哲学の重鎮・ソークラテースやプラトーンなどを輩出してきたギリシャならではの演出だと思う。

近代オリンピックも100年以上の歴史をもつようになり、クーベルタン男爵の当初意図する理念とは大幅にかけ離れた部分も大きくなってきた。が、ともあれ、表舞台でプレーする選手たちのドラマは、昔も今も変わらない。17日間の熱戦を見守りたい。

だいたいどこの会社でも最近は「成果主義」がブームで、年功的要素よりも「アウトプットを評価する」人事考課制度にシフトしていっている。

特に若い社員は、自分と同じような仕事しかしない(と思っている)先輩社員のほうが自分より高い給料をもらっている実態を業腹に思っているようで、成果に応じて報いる給与体系への転換を特に声高に要求している。

そういうことを言う人は往々にして自分のことを「仕事のできる人間」だと信じており、給料以上の成果をあげているはずなのに相応の報酬を得られていないと不満を感じているようだが、実際にふたを開けてみると、自分が思っているほどに「成果」を認められず、結局給料だけ安く切り下げられているだけに終わっている、というパターンが多かったりする。

まあそれは置いといて、成果や業績に応じて評価する給与体系は、柔軟に運用できるし、給料をもらう側の納得性も高いように見える。

ただし、それは「アウトプットのある仕事」をしている人の場合だ。

アウトプットの出ない仕事、つまり非生産部門や、バックオフィス業務、あるいは既にリリースした製品・サービスのオペレーションやメンテナンスにたずさわる仕事をしている人については、ものを「生み出す」ことがミッションでないだけに、成果主義のもとでは評価しにくい。いきおい、「何もアウトプットを出さない=何も仕事をやっていない」と見なされ、低い評価に甘んじさせられることになってしまう。そればかりか、「非生産部門=金食い虫=会社のお荷物」扱いされ、真っ先にコスト削減の対象とされて、ぎりぎりの状態で仕事をせざるを得なくなる。

アウトプットを出さないものは、価値がない、と見られているのが現代の風潮なのである。

8月9日、関西電力の美浜原子力発電所3号機のタービン建屋で、高温高圧の蒸気が噴き出すという事故が発生した。直接放射能に触れる一次系冷却水の事故ではなかったので放射能漏れなどの最悪の事態は免れたものの、今回の事故で熱水を浴びた4人が死亡し、7人が重傷を負うという大惨事となった。

詳しい事故原因については今後の調査が待たれるが、破損した配管は20年以上交換されていなかったのだという。関西電力の体質がどのようなものかは知らないが、設備のメンテナンスはコストがかかるばかりで何もアウトプットを出さないことなので、「費用対効果」に照らし、積極的に行わず後回しにしたなどという意識があったのだとすると、恐ろしい。

最近、CDをCDプレーヤーにかけて聴くということがほとんどなくなってきた。CDを買ってくるとまずPC上でWMA形式に落とし込み、聴きたくなったらWindows Media Playerを使ってPC上で聴くことがほとんどである。PC附属のスピーカーは確かにショボイが、それほど音にこだわっているわけでもないので無問題。むしろ聴きたい曲をささっと検索して呼び出せるほうが重要なのである。

クルマのトランクには10連奏CDプレーヤーが積んであり、運転席からリモコンで選曲し、演奏される曲をFMトランスミッターを使ってカーラジオに飛ばして聴くことができる。

ウォークマンのように、外出しながら電車内などでイヤホンを耳に入れて音楽を聴くことは、あまりしない。外に居るときに両耳が塞がれるというのもどうにも気持ち悪いし、近くの人に音を漏らしているのではと気になるあまり、音楽を楽しめないからだ。

さて最近、iPodが空前の人気を誇っているらしい。先日は40GBのモデルが売り出され、約1000曲が収容可能という。これなら僕のコレクションはほとんど収容できる。

ただ楽曲を外に持ち出してイヤホンで聴けるというだけならそれほど興味は沸かないのだが、別売りのFMトランスミッタを使うと、出力をFMラジオに飛ばすことができる。つまり、iPodとFMトランスミッタ一揃いあれば、家にいるときは家のラジオでiPodの音楽が聴け、クルマの中ではカーラジオで聴けるということになる。

これは便利かもしれない。ただ、iPodとFMトランスミッタ合わせて5万円以上するというのが、かなり痛い。

僕がメインで使っているPCは、2年前にソフマップで買った自作のデスクトップPC(Intel Desktop Board D845GEBV2/Celeron 2GHz Processor/256MB DDU SDRAM/80GB HDD)なのだが、実家に帰省したり、旅行に出たりしたときに持って出られるラップトップがあると何かと便利だと思うようになった。以前は会社支給のサブノートPCを仕事/自宅兼用にしてどこにでも携帯しようなどと目論んでいたのだが、昨今のセキュリティ施策とやらで会社のPCのユーザプロファイルがガチガチに決められてしまい、勝手に環境をカスタマイズして遊ぶことができなくなった上、PCの持ち出しそのものにまで事前申請と上司の許可が必要などという厳しい制限がかけられてしまったので、自分用のサブノートは自分で用意するほかなくなってしまった。

そもそも日本語のキーボードが嫌いで、家でも会社でもわざわざUSキーボードを買ってきて付け替えているほどなので、自分用のラップトップでもUSキーボードになっているのが望ましい。また、WindowsXPだと標準で複数言語に対応しているので、英語版のXPを入れてあとで日本語化(下記リンク参照)すれば、日本語版のアプリを動かすことも可能だ(但しWindowsのメニューやダイアログボックスなどは英語のままとなるが)。それなら、いっそのこと英語仕様のPCを買って日本語化して使うほうが、デスクトップも英語メニューでカッコいいし、将来結婚して嫁さんに中身を盗み見られそうになっても英語だとためらうかもしれないし(英語堪能な嫁さんなら別だが……)。

US Life Handbook::英語版PC・英語版PDAの日本語化

英語仕様のラップトップならアメリカにでも行ったときに買ってくるのが一番簡単なのだが、いつ行けるかわからないし、買った後のアフターサポートが心配なので、できれば日本にいながら買えるのが一番望ましい。ということで、サイトを一通りのぞいてみると、

  • IBM

  • Toshiba

  • DELL

の3社が英語版ノートPCを用意しているらしい。

一番安そうだったのがIBMのThinkPad X40。IBMダイレクトで21万円。それでも20万オーバーか……。冬のボーナスまで待つしかないかなあ……。

他の関連サイト
I LOVE 101 KEYBOARD!
ノートPCに英語キーボード

今日は年休消化のため会社をさくっと休み、せっせとブログ書き。といってもあんまりネタもないので、テンプレートをいじるだけで済ませる。

このブログのフィード部分を修正。トップページの左下部分に3通りのフィード(RSS1.0、2.0、ATOM)へのリンクを用意した。ただし既にフィードリーダでこのブログを購読している場合、既に読んだ記事も含めて全記事が未読状態になってしまうのでそれだけご容赦いただきたい。

また個人サイトへのリンクを左側のナビゲーション部分に張っていたが、だんだん増えすぎてトップページが見づらくなったので、別のエントリにリンク集をまとめ、そのエントリのページにナビゲーション部分からリンクを張る形にした。

個人的にオンライン・オフラインでお付き合いのある方々のうち、ウェブサイトをお持ちの方々へのリンク集(女性)。

いままで、トップページのサイドバーに載せていたのだが、長くなりすぎて見にくいので、エントリーの中にまとめることにした。

個人的にオンライン・オフラインでお付き合いのある方々のうち、ウェブサイトをお持ちの方々へのリンク集(男性)である。

いままで、トップページのサイドバーに載せていたのだが、長くなりすぎて見にくいので、エントリーの中にまとめることにした。

今日の夕方になって、急に僕の携帯にジャンクメールが堰を切ったようにバンバン入ってくるようになった。

何でも即ならここで決まり!

即アポ・即会い・即エッチ・即¥とせっかちな人には好都合
ここに登録している女性もかなりせっかちかも 18才から60代の学生・OL・フリーター・主婦・熟女が割切り、セフレ、サポート交際を希望して登録してますよ。(優良サイト審議会登録)
http://(URL略)

ゴージャスな雰囲気に極上ボディ

そんな大人の女性を専門に会員登録させて頂いてます。逆のお付き合いを求めるも良し、単に身体だけを求めるも良し!若い子に飽きてしまったら立ち寄ってみてもらえませか?癒し系サイトです
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動画イズム復活!巨乳専門です

巨乳ちゃん大好きさんのための、巨乳ちゃん専門動画サイトです。
http://(URL略)

心様のお相手探し

『映像協会認定証』獲得
http://www.flachin.com/v.php/000001/
独占指名のお声が掛かっております。
☆心様独占指名☆
初めまして^-゜)ノ心っていいます☆チョッとエッチな画像見すぎて火照っちゃってます(´∀`*)エッチありで必ず会ってくれる人探してたんですけど・・・気に入ってくれたら返事頂戴ゞ(・Д・。)
◆No.1016◆
電話番号・アドレス確認OK
http://(URL略)

(♥□♥)ベタ惚れ!

ヤヴァイです。当サイト管理者も惚れました。(♥□♥)しかし、皆さん全て平等です!ということで、その子の写メも載っけてあるサイトに貴方をご招待します!早くしないと、可愛い子がとられちゃうかも!?
http://(URL略)

スポーツクラブ在籍の人妻が多い

やっぱり同じ人妻でも手入れが行き届いた女性がいいですよね?今回はとても美に関心ある人妻をピックアップ!貴方のお好み女性はどの方ですか?今回限りの企画ですからご参加期待しています。
http://(URL略)

「若い娘とお好みプレイ♪

もう夏まっさかりで自由奔放な娘さんがいっぱい!
あなたはどこにいきます?

〓キュート〓
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〓セクシー〓
http://(URL略)
〓アダルト〓
http://(URL略)

こんな調子で1分おきに届いた日にゃ、仕事にならんのだが……。

そりゃあ、 最 後 ま で 無 料 な ら 付き合ってやってもいいけど(爆)。

このブログのツール「Movable Type」を提供している米国Six Apart社がMovable Type3.1の新機能についての概要を発表。その日本法人であるシックス・アパート株式会社も今日、MT3.1について日本語での情報提供を開始した。

Movable Type 3.1の主な新機能:
  • テンプレートごとに管理可能なダイナミックPHPページ生成: テンプレートごとにダイナミック・ページとして生成するかスタティック・ページとして生成するかを指定できます。これによりウェブログ作成の容易性とトラフィックによる負荷のバランスを取ることができます。たとえば、記事配信用のXML(RSS)ファイルのようなアクセス頻度の高いドキュメントはスタティック・ページにすることで、高速に転送が可能でありながらサーバーの負荷を下げることができます。また、個別記事のアーカイブなどは、ダイナミックページにすることでテンプレート全体を変更するような際にページ再構築の手間を省けます
  • 予約投稿:作成した記事をウェブログ上に表示する日時を指定できる機能で、ウェブログの自動的な更新を可能にします。コンピューターの前にいなくても、指定日時に新しい記事が表示されるので、あなたのウェブログを常に最新のものにしておくことが可能です
  • サブカテゴリー:新しいカテゴリー管理用インタフェースによって、記事の分類と表示をより細かに管理できます。サブカテゴリーを1つの親カテゴリーから他の親カテゴリーに移動することも簡単です
  • アプリケーション・レベルのコールバック:Movable Typeのプラグイン開発者は、この機能により再構築などのイベントをプラグインに連携させることや、プラグインを独自のカスタム機能で拡張することができます

ダイナミックPHPページにすると、テンプレートを変更するごとにいちいちブログを再構築しなくてよいのでカスタマイズが容易なのだが、ページを表示するたびにいちいちPHPでページを動的生成することになるので、サーバに負担がかかるし、またロードの高い時間帯だとページ表示自体に失敗したりする欠点がある。

新バージョンで一番使いそうな機能といえば、予約投稿かな。サブカテゴリー機能も、「ひめみこ*WEB」などでは使えるかもしれない。

英語版のリリースは8月31日の予定。日本語版はそのさらに45日後のリリース予定とのこと。

このようなタイトルのメールが僕のもとに届いた。送り主は小山祥子さん。先日のエントリで紹介した、歴史小説家・瑞納みほ先生のアシスタント、通称「ねえや」である。

瑞納みほ先生とねえやのお二人とは、実に不思議なご縁で知り合ったのである。僕がいつものように会社の同僚と呑んでいた帰り、銀座駅から丸ノ内線に乗ろうと階段を下りていたところ、階段の手すりのところに、飲み過ぎて自分で歩けなくなり3人がかりで階段を抱え下ろされていた女性がいるのを見かけた。銀座という土地柄、ホステスさんか誰かが飲み過ぎたのだろう、3人もついているからよもや僕の出る幕はないなと思ってスルーしようと思ったのだが、どうにも気になったので、その人たちがホームに下りてくるのを見計らって、「大丈夫ですか?」と声をかけてみた。

思いがけないところから男手が現れこれ幸いにとばかり、介抱していたうちの2人は「じゃ、あとお願いします」と言うなりその場から離れ、改札を出て行ってしまった。あとに残った着物姿の女性と僕の2人で、彼女の面倒を見ることになった。

お二人は町田まで行くとのこと。僕は丸ノ内線で池袋まで行くのだが、終電までは少し間があったので、とりあえず大手町まで乗せて行き、そこで降りて半蔵門線のホームに下ろし、中央林間方面行きの電車に乗せるところまで一緒にいることにした。

大手町で、着物の女性と2人で酔い潰れた女性の両脇をかかえながら長いエスカレーターを降りて半蔵門線のホームへ。酔い潰れた女性は僕のほうを見るなり、「まあ、なんでこんなにハンサムで素敵な男性が一緒にいらっしゃるの?」などと嬌声をあげる。既に人の美醜の区別などつかなくなってしまっている模様。「何をおっしゃってるんですか。さあ行きましょう」と言いつつ二の腕を支えて引っ張っていったのだが、内心まんざらでもなく(バカ)、こちらも酔っていたことも手伝ってすっかり舞い上がってしまい、半蔵門線のホームでその女性を柱の脇に寝かせたあと、着物の女性のほうに名刺などお渡ししてしまった。

この着物の女性が「姫」こと瑞納みほ先生、潰れていたほうが「ねえや」。降ってわいたような突然の出会い方だった。

さて、ねえやから頂いたメールは、7月31日に神楽坂のライブハウスで開かれるライブのお誘いだった。「わが姫、うるわしの瑞納みほ女史をえすこおとしてくだされば」とのこと。「えすこおと」はともかく、めったに出会うことなどない文芸方面の方とお近づきになれるとあっては、断る理由がない。二つ返事でOKした。

当日、待ち合わせ場所に行くと、金茶の大島紬に身を包んだ「姫」が待っていた。2人で会場へ向かう。

入口に入ると、受付の女性が「どのようなご関係の方でしょうか?」と訝しげに聞いてくる。どう答えようか逡巡していると、横から姫が「『ネコネコ天使』の関係です」とフォローしてくれた。「ネコネコ天使」とは、姫やねえやが活動している、猫の里親希望者に猫を斡旋するボランティア団体である。実は今回のライブは、その「ネコ天」の会長のKunie女史がピアノを弾くことになっているのだ。

会場には、既にねえやが来ていた。その横に男性が座っていらっしゃったので、名刺を交換する。とある会社の代表取締役の肩書だった。「ワンコ」だ「ニャンコ」だという話をしていたので、てっきりネコネコ天使のスタッフの方かと思っていたが、後から聞き及んだところによると、この男性がいわゆる「王子様(→ねえやの彼氏)」とのこと。姫が言うには、ねえやに一目惚れして、付き合うようになったのだとか。泰然自若、実業家としての年輪を感じさせる。僕のようにちょっと女性にお世辞を言われたくらいでヘラヘラ喜んでいる若造とは、役者が違いすぎる。この人なら誰に何を言われようが彼女のことを支えてあげられるだろうと思える人、という印象である。

テーブルの奥の席、向かって右から王子様、ねえや、姫、僕の順に座る。僕の向かいの席には、「ジョニィ」こと月夜見あやめ嬢。某大手ホテルの料亭に勤めているということで、いそいそと飲み物を作ったり、料理を取り分けたりしてくれている。

しばらくして、「妹」こと、おくむらきょうこ嬢が来る。某ビルの警備のお仕事と聞き及んでいるのだが、小柄で普通に可愛い女の子。

皆で鹿児島の麦焼酎「神の河」をいただく。フルーティでなかなか旨い。

ねえやはテーブルのメンバーや近くにいる人たちと屈託のない会話に興じていた。いろいろと渦中の人のようだが、積極的にリーダーシップを執って動く人は、敵も多いのかもしれない。「ねえやは思い立ったらとにかく突っ走る人ですから」と姫。確かにイベントを企画したり、運営したり、先頭を切って積極的にやるぐらいの人だから、個性が強い人なのだろう。合う人と合わない人が分かれるかもしれない。しかし彼女のようなタイプの人は、ウチの会社にいくらでもいる(そして、そういう人がどんどん偉くなっていくのだ)。少なくとも、彼女の積極性、行動力、バイタリティ、自己アピール力に関しては、僕も是非爪の垢を煎じて飲みたいくらいである。

僕は隣に座っていた姫といろいろとお話をした。もともと「物書き」というものに憧れがあった僕なので、作家の仕事のこと、本のことなどで話を弾ませた。師匠の若桜木虔氏の弟子としてこれまで活動してきたが、今後は独立してプロの作家としてやっていきたいとのこと。師匠との複雑な事情や、今後書きたいテーマの話など、クリティカルな話なのでここでは書けないが、いろいろと裏話を含めて聞かせてくれた。
「2chとかでいろいろと言われているのは知っています。だけど、この世界、『言われてナンボ』ですからね……」
プロとして著作を世に出す以上、みんながみんなマンセーしてくれるわけではない。ときには厳しい批判にさらされることもあるだろうし、同業者から理不尽に叩かれることもあるだろう。作家というのも辛い商売のようである。

さてライブでは、Kunieさんのバックグラウンドでのピアノ演奏に乗って、シンガーさんが入れ替わり立ち代り現れて歌っている。若い女性から学生時代反戦ソングで鳴らしたような人まで、さまざまな人がそれぞれの想いを歌にして披露していた。

歌がひと段落すると、Kunieさんとねえやがマイクを持って出てきて、「ネコ天」の活動についてスピーチを始めた。同時に妹が会場のお客にビラを配っていった。先日夜逃げの家に放置されていたニャンコたちの里親を募るビラである。そして、スピーチが終わると、お店の人が籐製の小さなバスケットを会場の端のテーブルに渡し、「ネコ天の活動を支援するための募金にご協力お願いします。もちろん強制じゃありません。皆様のお気持ちで結構です」と言って、バスケットに善意のお金を入れて隣に回すように頼んだ。どちらかというと動物が苦手なほうな僕としては、このように日々ネコのレスキューや里親探しに活動する人たちは、ただただ偉いと思うほかない。僕にできることはお金の面のささやかな協力ぐらいしかないので、自分の財布から小銭を全部空けて、それを寄付した。

スピーチが終わると、ねえやは「これから仕事がある」(里親候補が決まったのでその交渉か?)ということで、王子様と妹を連れて店を出て行った。姫とあやめ嬢と僕の3人は残ってしばらく「神の河」を注しつ注されつしていたが、そのうちにあやめ嬢が「カラオケに行きたい」と言い出したので、僕ら3人は途中で席を起ち、お店の人に丁重にご挨拶して店を失礼した。

近所のカラオケボックスに入り、1時間ほど籠る。あやめ嬢はサイトに「鬱で悪いか!」という毒舌日記を展開して物議を醸しているみたいだが、実際に会ってみると毒どころか、ごく普通のおとなしめの女の子という印象。たぶん、オモテでは「良い子」をずっと通してきてるんじゃないかなあ。ネットで毒を吐く人は、そういうタイプが多かったりするのだ。そうやって、自分の中にかなりストレスを溜め込んでいるのか、カラオケではそれを吐き出すかのようにひたすら熱唱していたのが印象的だった。

カラオケを終えると、もう12時前。あやめ嬢はかなり飲んでいて、自力で歩けなくなってしまっていた。姫と僕とで両脇を支える。「前回に続いて、今日もこんなのでごめんなさいね」と姫が謝ってきたが、「いえいえ、別に気にしないでください」と言って一緒に飯田橋まで送って行った。

彼女たち2人は東西線、僕は有楽町線ということで、飯田橋の改札で別れ、家路についた。

ふと気が付くと、この日の払いを済ませていないことに気が付いた。
次回、精算することにしよう。
会ってもらえればの話だが……(汗)。

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